ガジェゲーの森

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ZuneとZune Software - MicrosoftがAppleのiPod + iTunesに放った刺客

どうも、管理人です。

 

Zune

 

皆さんは、Zuneを知っているでしょうか。

Zuneは、Microsoftが2006年に発売した、ポータブルメディアプレーヤーです。音楽配信サービスにもZuneの名前が使われている時期がありました。AppleのiPodに対抗すべく登場したものの、最終的には競走に敗れて生き残りに失敗し、姿を消すことになってしまいました。この記事では、Zuneの誕生からその特徴、どうして失敗してしまったのかを、詳しく解説します。

なお、本ブログでは、生産を終了したiPod touchについて、その理由、いつまで使えるのか、そして代替機種を紹介・解説しています。

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ggmori.hateblo.jp

 

誕生・特徴

Zuneが一番最初に登場したのは2006年11月、アメリカで発売されました。iPodに本格的に対抗すべく、音楽プレーヤー市場に本格的に参入したMicrosoftにとって、最初の製品でした。Zuneは、iPodやウォークマンとも違う、独自のデザインやユーザーインターフェースを備えており、音楽再生に加えて動画や写真の表示も可能でした。

本体には、30GBのストレージ、3インチのLCDディスプレイ、Wi-Fi接続機能が内蔵されており、他にもWi-Fiを利用することで、ユーザーはZune同士で音楽を共有する「Zune-to-Zune」機能を使うことができました。

Zune Software

Zune Software

また、Microsoft版「iTunes」とも言えるZune用のメディア管理ソフトウェア「Zune Software」もリリースしました。同じく2006年に登場し、音楽ライブラリや動画・写真の管理、Zune Marketplaceからの楽曲やアルバムの購入・ダウンロード、Zuneデバイスとの同期をすることができました。

また、Zune Passというサブスクリプションサービスも登場し、月額料金さえ支払えば、無制限で配信されている音楽を楽しむこともできました。

外観や使い勝手も、Zuneともやや異なる個性的なもので、非常に直感的でした。

機能とその後の進化

その後も、Zuneには複数のモデルが登場し、機能も進化していきました。2007年にはZune 2が発売されます。カラーバリエーションも増え、個性的なデザインが楽しめるようになり、ストレージ容量も増加した他、ユーザーインターフェースも改善されました。音質の向上も特に評価され、オーディオファンに人気を博しました。

翌年の2008年には、iPod touchに対抗してZune HDが登場しました。このモデルは、タッチスクリーンを採用し、高解像度のOLEDディスプレイを備えたことで、より鮮明な画面表示が可能になりました。また、Zune Marketplaceという配信サービスも開始され、音楽だけでなく、映画やテレビ番組などもダウンロードできるにようになりました。

音楽サービス

Zuneの最大の特徴の一つは、先ほども登場した音楽ストリーミングサービス「Zune Pass」です。これは、月額料金を支払うことで、Zune Marketplaceに登録されている楽曲を無制限にストリーミングできるサービスで、楽曲を聴くだけでなく、自分のライブラリを作成し、好みの音楽を楽しむこともできました。

当時の音楽配信市場においては相当斬新で、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスの先駆けとなりました。

人気と課題

鳴物入りで登場したZuneでしたが、iPodに比べると市場シェアは極めて低いものでした。特にユーザー体験やマーケティングの戦略には課題があり、iPodのエコシステムとブランド力には及びませんでした。また、「Zune-to-Zune」機能も、ユーザーが直接音楽を送り合えるユニークな機能でしたが、著作権の問題などから利用は限定的でした。

結局、音楽配信サービス市場が急速に変化する中で、Zuneの魅力を維持するのが難しくなり、スマートフォンの普及が追い打ちをかける形で、音楽プレーヤーとしての需要が減少していきました。

終了

最終的に2011年、MicrosoftはZuneのハードウェア製品ラインを終了し、Zune Marketplaceも同年に閉鎖されました。Zune Softwareも2015年にサポートが終了しました。

Zuneの音楽ストリーミングサービスの理念は、後のMicrosoftの「Xbox Music」(のちの「Grooveミュージック」)に引き継がれるものの、そちらもサービス終了に追い込まれたことで、Microsoftは今では、音楽ストリーミング市場においては他社と提携し、競争の激しい環境で新しいサービスを展開しています。

Zuneの遺産

Zuneは競争には敗れましたが、先陣を切った新しい音楽ストリーミングサービスや、ユーザーインターフェース、デザインなどは、後のデバイスに影響を与えています。

まとめ

Zuneは、Microsoftが音楽プレーヤー市場に投入した一大プロジェクトでしたが、決して順調とは言えないものでした。高い音質やユニークな機能を持ちながらも、AppleのiPodとの競争に敗れてしまいました。

しかし、Zuneが残した影響や理念は、現在のデジタル音楽シーンにおいても息づいています。Zuneの物語は、テクノロジーの進化と市場の変化に対する教訓を示していると言えそうです。

今回はここまでです。